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小西先生語録1〜15  16〜30  31〜45  46〜60  61〜75  75〜100

小西先生語録 1

 「八段受受審者が審査のときはどうしたらいいでしょう?」
なんていってるようじゃ駄目だ。八段を取ろうというような者は
「俺の剣道はこれだ、俺の剣道を見せてやる!」くらいの意気がなけりゃ。

小西先生語録 2

―先生は構えているときにはどこに力を入れているのですか?

「特にどこにも力は入れていない。しいて言えば左足の親指かな。調子が良いと左足の親指の付け根が切れる。」

小西先生語録 3

 ― 先生、身長はどのくらいあるんですか
「2メートル足らず。昔はもうちょっとあったんだけど終戦時GHQに持ってかれた」
 ― お年はおいくつですか
「二十歳過ぎ」

小西先生語録 4

 あんたは正直すぎる。誘って、引き出して返すようなことも覚えなきゃダメだ。
 段の低いものにそれを言うと前に出
ることが出来なくなっちゃうから、それはダメだというんで、七段を取ろうというくらいになればそのぐらいしなくちゃ。

小西先生語録 5

ちっちゃいもん組合(身長の低い人たちのことを先生はこう言う)は大きい人と同じ間合いでやったら絶対に不利だ。だからいかに自分の間合いに入り込むかが勝負なんだ。

小西先生語録 6

「面を攻めて小手、小手を攻めて面を打つなんてごまかしだ」

―確かに小西先生はごまかした打突はほとんどしない。剣先を振らず真っ直ぐ入ってくる。

―じゃ、攻めってなんですか
「年季をつめばわかるよ」と笑った。

小西先生語録 7

小西先生は今まで稽古した中で誰が一番すごかったですか?

高野孫次郎先生。とにかく強い。特に手の内が素晴らしかった。もっとも俺は当時の大先生達となんか稽古出来なかったけどね。

小西先生語録 8

高野孫次郎先生について、剣道日本のインタビューに答え

先生の剣道ですか?足さばき健さばきがじつになめらかで、どんなに工夫して打ち込んでいっても簡単に返されてしまうんです。こちらが打ちかかる前にすでに「先」をとられ、こころが読まれていたということだと思います。
「先
」に懸かって出ていったつもりでも、それは先生の「先」呼び起こされただけのことだったとも言えます。「そうか、ここは打って出てはいけないところだった」と反省し、同時に「先」の意味と心境の重要さをつくづく考えさせられました。

小西先生語録 9

立会いの時に何を打つか、なんて考えたことも無い。どう攻めるか、どう先を取るかで一杯だ。

小西先生語録 10

試合や審査の時に相手は見ない。相手がどんな技を出そうと、自分のときにそう来るかどうかはわからない。立ち会う前に「相手がこう来る」なんてのはすでに驚懼疑惑だ。

小西先生語録 11

審査の時には人の立会いなんか見ない。人がいい技を出せば、ついまねしてみたくなる。第一疲れちゃう。

小西先生語録12

呼吸については、驚くと息を吸ってしまう、と言うことはあるかもしれないが、呼吸さえしっかりしていれば驚懼疑惑を起こさない、と言うものでもない。そんなことよりも先をとられないよう、攻め込まれないよう集中する、と言うことが肝心。

小西先生語録13

呼吸についてもう1つは上半身の力を抜かせるために意識を下に行かせるということ。初心者には大切なことだ。

小西先生83歳

小西先生語録 14

 形の7本目について、「最後の攻めあがる」から元の位置に戻るまでは攻めが効いてなければダメだ。
 稽古のときにも簡単に間を切って始めるのはよくない。攻め合って元の間合いに戻る。縁を切らないって事は大事なことだ。

小西先生語録15

小西先生の超能力1 
小西先生は人を見つけるのがうまい。遠くから来る人をぴたりと当てる。あるいは日本武道館のようなところで、観客席に誰が居る、と言うのを言い当てる。同行者が双眼鏡で見て初めてそれが正しいことが解かる。
「見える」と言うより、その人影や雰囲気で判断するようだ。これ、先生がやるものだから、弟子がまねをするとだんだん当るようになってくる。もちろん優劣はあるが(笑)